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【所長日記】「玉川まちづくりハウス」のまちに関わり続ける ―NPOでここまでやるの―

みどりのまちづくりセンター所長小場瀬令二 みどりのまちづくりセンター所長 小場瀬令二 2017.3.17

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 全国各地には「みどりのまちづくりセンター」のような組織がある。その中でも世田谷区の「一般財団法人世田谷トラストまちづくり(通称トラまち)」は特に有名で、先進的な活動をしてきている。我々のまちづくりセンターとも情報交換の会議を定期的に開いている。世田谷区にはこれとは別に、独自にまちづくりに関わったり、トラまちと連携してまちづくり活動を行っている団体がある。その一つが「玉川まちづくりハウス」。今般3月17日(金)の夜に事務局長をお招きして、「まちづくりカフェ」でお話を聞くことになっている。その予習として、「玉川まちづくりハウス」についてご紹介したい。

<玉川まちづくりハウスの設立経緯>
 玉川まちづくりハウスは1991年に設立され、世田谷区の玉川地域で実践的な活動を開始し、多方面にわたる活動をされている。すでに設立から26年経過しており、我々のまちづくりセンターの倍以上の長い歴史を持っている。NPOでありながら、これだけの継続していること自体、偉大なことだ。
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 玉川まちづくりハウスのパンフレットを見ると、多種多様な活動実績があることが分かる。大きなプラットフォームの木の中に、リンゴの花から実になりつつあるものや、すでに結実しているものも多い。さらに、この樹木の根には、色々取組みつつあることも分かる。

<みどりのコモンズを残す>
 世田谷においてもご多分に漏れず、敷地が分割されたり、建物が建て替わるごとに、貴重な樹木が伐採されてきた。そこで、そのような樹木を保存するために、玉川まちづくりハウスが取組んでいる「みどりのコモンズ事業」は有名である。2007年度、その第一歩として玉川田園調布バス停前の建物建て替えの際に、庭のケヤキを残したいということになった。この樹木を移植するには100万円近くかかる。このような貴重な樹木を残したいという住民の思いは区役所と掛け合うと「予算がないから無理」という冷たい返事でとん挫するのが一般的だ。玉川まちづくりハウスの偉大なところは、自分たちで寄付金を集める活動を始め、2008年度に移植費用目標額100万円を達成してしまう。ここで工事中に世田谷区の新しい制度、樹木の移植費用助成金を申請し10万円の助成金も獲得。新しい建物はケヤキの木をシンボルとして「KEYAKI GARDEN」と名付けられ、2008年10月に竣工した。
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左:移植前のケヤキ  右:みどりのコモンズとして保存されたケヤキ(「KEYAKI GARDEN」)

 また、コモンズの考え方を理解していただいて寄付を集めるために、さまざまな分野の専門家(フラワーアレンジメントについて近所の花屋さんや、時の写真撮影についてご近所のカメラマン等)に協力いただいて、6回にわたる連続講座を開催し、たくさんの方が参加したそうだ。さらに、この活動には2008年5月、「セブン-イレブンみどりの基金」より助成金も獲得するというご褒美もついた。

<玉川田園調布住環境協議会>
 玉川田園調布一・二丁目地区では、住民が自分たちで住環境を守るためのルール「地区計画」・「まちづくり協定」をつくるのに、まちづくりハウスは玉川田園調布会と協力し、まちづくり協議会の事務局として1996年から活動を始めた。2000年に晴れて「地区計画」・「まちづくり協定」がスタートの運びとなる。その後、そのルールを守っていくために玉川田園調布住環境協議会計画確認チームがあらためて発足。実際には、このエリアで新築を行う場合、建て主は協議会に事前に計画を説明し、新築相談に乗ってもらうのだ。内容は、緑化や車庫・塀、ご近所への配慮等々について相談する。「地区計画」や「まちづくり協定」を決めるだけでなく、その後の長いメンテナンスについても、お役所任せにしないで、自主的な活動により維持管理を行っているところがさすがである。
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 この他にも、玉川まちづくりハウスは色々な事業に取組まれている。ホームページをご覧になっていただくと、実に興味深い内容が満載である。まちカフェの当日は、さらに色々な取組とその工夫が聞けると思いますので、是非多くの方の来場をお待ちしています。
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※第3回「まちカフェ」の詳細は、センターHPをご覧ください。
http://nerimachi.jp/eventinfo/machicafe_170317.php

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