アドバイザー派遣の第一号が、無事終了しました!
投稿日:2007/02/10(土)
カテゴリ:前所長のつぶやき
懸案だった「大規模建築物に係るアドバイザー派遣」の事業ですが、関町南一丁目のマンション建設計画が制度活用の第一号として取り組まれました。そして、アドバイザーを入れた協議は1月23日の第3回目をもって無事終了しました。
このアドバイザー派遣制度の活用は、まちづくり条例に基づく延べ床面積3,000㎡以上かつ高さ15m以上の建築物等を対象にし、住民と事業者の双方の同意のもとに行なうという条件が付されています。つまり、建築物単体としてまちづくりに大きな影響を及ぼすものを対象にし、行政やセンターからの押し付けではなく、双方がアドバイザーを求めた場合につき派遣が認められるというものです。
制度の重要なポイントは、どちらかの特定の側の味方になるということではなく、紛争の未然の予防やまちづくりに資する協議を支援するということです。
今回のアドバイザー派遣は、住民の方から制度活用の申し出があったことから始まりました。センターは、制度の詳細な説明とともに必要な書類作成についてアドバイスを行ない、申請に係る段階から支援を行っています。
アドバイザーを入れた協議の結果、住民の要望により、周辺住民に対するプライバシー配慮の強化など幾つかの点で建築計画の変更が行なわれました。事業者の方が、大規模建築の建設に関して、周辺環境の保全の観点を重要視し種々の工夫をして頂いた結果です。しかしながら、住民の要望はありつつも、対策については議論が平行線をたどった点もあります。アドバイザーを入れた協議だからといって、住民要望のすべてが叶えられるというわけではない、これは当たり前のことではありますが、現実の敷地と計画を前にして幾つかの課題も見えてきました。
これらの結果を、どう評価するか?
住民側、事業者側、センターのそれぞれにとっての評価は、現在のところおそらく違いがあるでしょう。しかし、事例を積み重ねていくに従い、評価の基準というものもできてくるのではないかと発展的に考えています。また、具体的な改善点も見えてくると思います。
なお、アドバイザー派遣は3回までが原則ですので、今後に続くだろう住民と事業者とのやりとりにはアドバイザーは入りません。しかし、建物の色彩や外講について双方のやりとりの場を確認し、また地区まちづくりの重要性をアドバイザーから指摘してもらっています。
最後に。
アドバイザーが入った最後の会議を終えた時、思いもかけないことでしたが会場から拍手が起こりました。また、帰り際に、住民の方と事業者の方がアドバイザーの方々に挨拶をされているのを目にしました。
これらのことから察して、アドバイザー派遣制度は機能しているんだナ、と感じた次第です。



