平成21年度 第1回まちづくり講座「まちを流れる湧き水と雨水の楽しみ 白子川流域の魅力」を開催しました。

カテゴリ:まちづくり講座の報告

8月23日(日)鈴木信宏氏(東京理科大学名誉教授)を講師にお迎えし、前半は白子川周辺のまち歩き、後半は東大泉地区区民館にて講座を開催しました。まち歩きは26名、講座には46名の方にご参加いただきました。

平成21年度 
第1回まちづくり講座「まちを流れる湧き水と雨水の楽しみ 白子川流域の魅力」


講座に先立ち、大泉井頭公園を起点として、白子川周辺のまち歩きを行いました。まず井頭公園で、長年白子川の水辺環境の保全活動を続けている『白子川源流・水辺の会』の方々に白子川の源流やその環境、生態系、歴史などについてお話していただきました。

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そして、川沿いを下流へ歩きながら、『白子川源流の水環境を良くする会』の方々から白子川にまつわる様々なお話を伺い、講座の会場である東大泉地区区民館へとまち歩きが進みました。

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こうして、実際の川を見て白子川についての理解を深めた後に、講座を開催しました。

今回は鈴木信宏氏(東京理科大学名誉教授)を講師にお迎えし、「まちを流れる湧き水と雨水の楽しみ 白子川流域の魅力」と題して、湧き水と雨水のいろいろな楽しみとその空間のつくりについて、また白子川流域での湧水や雨水を楽しむ空間づくりの計画を紹介していただきました。講座後には白子川流域での空間づくりを実現する方法に対して活発な意見交換が行われました。

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まず、講師の鈴木氏から、現在の問題点として湧き水や雨水はすぐに川に捨てられ、結果楽しむことなく流れ出てしまっていることを教えていただきました。そして、白子川の魅力である湧き水や雨水を利用することにより、豊かな自然環境を感じられ、さらに湧水・雨水をゆっくり流すことによって洪水を防止できる『ふるさと散歩道』をつくる提案をされました。この『ふるさと散歩道』には、湧き水の涼しさを体感し、雨水が育てる生態と出会い、水のせせらぎを感じるという楽しみ方があることも教えていただきました。
具体的な計画案として、白子川流域である練馬区立八坂小学校、和光市立第五小学校、和光市向山のそれぞれの地区に適応した水の楽しみと空間づくりについて挙げられ、特に和光市立第五小学校の案を説明していただきました。

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そこでは、『湧き水せせらぎ通学路』や散歩道、雨水がゆっくり流れるような保水屋上などについて紹介がありました。
白子川流域の魅力は、湧き水と雨水の流れであり、その楽しみを感じる空間づくりの要点として、1.湧き水と雨水を溜めてゆっくり流す、2.白子川に触れられるところをつくることが挙げられました。川は自由に近づくことができ、川中の飛び石に座ってのお茶や人との出会い、四季の変化を楽しめるような空間であることが望ましいというお話があり、水辺の四季の自然に関する写真も見せていただきました。
そして、実際に川に出向いて触れるなど様々な実体験やデータ収集が川に魅力的な空間をつくり出す活動を実現するためには重要であるということでした。

 湧水や雨水を楽しむ空間づくりについては、ドイツやスペインなどの海外の例だけではなく、京都や横浜などの国内の例、平安時代に利用されていた水辺空間など多種多様な事例を紹介いただきました。また、ドイツのマンハイム市のせせらぎ道や和光市越戸川の強清水について詳しく取り上げ、こういった例を参考に行う白子川の新たな空間づくりについても分かりやすく説明していただきました。

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最後に、実際に湧水や雨水を楽しむ空間づくりを実現するための手順についてお話いただきました。まず、白子川流域計画のような有志による基本計画、次に、市民・行政・専門家による基本計画、そして実現、維持管理と段階を踏む中で、水の楽しみは地球の循環を考えたバランスあるものを考える必要があること、また『湧水せせらぎ通学路』のような楽しみづくりの要素を入れることなど、それぞれの段階でのポイントについて説明いただきました。

質疑応答では、「計画に地域的な視点を取り入れるべきではないか」、「白子川源流の自然の復活のための方策はないか」など、新たな空間づくりに対して積極的な意見や質問が寄せられました。「湧水・雨水を楽しむ空間を行政区域に関係なく1つの地域として捉えられないか」という意見に対して、鈴木氏は今までのように行政区域を隔てるものとしての位置づけであった河川から、水を楽しむ空間を作ることで川の周辺の地域をつなげるものになると期待できると発言されるなど、参加者と講師の間で有益な意見交換が行われました。

 この講座を通して白子川の持つ魅力を再確認し、活かしていくことの必要性、さらには川の楽しみや魅力を活かす利用方法について理解できました。
今後、その方法をどのように実現していくか、そして、白子川をどのように残していくかを考えるきっかけとなりました。

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