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【スタッフ日記】まちづくりのプロセスについて考えてみましょう。

平山 2020.6.30

 新型コロナウィルス感染症を取り巻く状況も「新しい生活様式」のもとでの社会・経済活動という新たなステージに入っています。まちづくり活動をされているみなさんも、これからどのように進めていこうかと試行錯誤されていることかと思います。
このような時だからこそ、いま一度原点に立ち返って、「まちづくりのプロセス」について考えてみませんか?
 
 ということで、今回は、「まちづくりのプロセス」について考える上でのヒントになる本を2冊紹介します。

 ⑴『プレイスメイキング~アクティビティ・ファーストの都市デザイン(園田聡 著)』
プレイスメイキングとは、「都市空間において、愛着や居心地のよさといった心理的価値を伴った公共的空間を創出する協働型のプロセス・デザイン」のことです。
 例えば、まちなかにある公園をもっと「利用者の気持ちや息づかいが感じられる空間にしたいな、でもどう動きだしたらいいのかな」と考えている人もいるのではないでしょうか?そんな人におススメの1冊です。
 本書では、プレイスメイキングの概念からプロセス・デザインの方法まで、具体事例を取り上げながら分かりやすく紹介しています。特に、愛知県豊田市の「あそべるとよたプロジェクト」の事例では、プレイスメイキングのプロセス・デザインにとって大切な10のフェーズに基づいて、まちの空間が「スペース」から「プレイス」へと変容していく過程を紹介しており、まるで自分もそのプロセスに参加しているような感覚で読むことができます。
 実は、今年の2月に「プレイスメイキング」をテーマにしたまちづくり講座を開催する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響により延期となっています。「新しい生活様式」に対応した方法を検討した上で、なんとか開催したいと考えておりますので、その時はぜひご参加ください。

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 ⑵『小さな空間から都市をプランニングする(日本都市計画学会 都市空間のつくり方研究会 編)』
 都市計画やマスタープランといった言葉を聞くと、なんとなく他人事というか、事が大きすぎて自分とは関わりないこと、かけ離れたところで動いていることを思っている人も多いのではないでしょうか?「法制度なんて変わらない」とか、「都市計画を変えることなんて無理」とか...。
 しかし、本書では、16の事例を通して、小さな空間(点)をつくり変えていくことで、都市全体(面)を変えていくことが可能であることを教えてくれています。それは、小さな空間の連帯であったり、時間の積み重ねであったり、価値の共感の広がりであったり...。
 例えば、空き家を活用して魅力的な空間をつくり、それをさらにまち全体広げていきたいなと考えている人は、この本を読むと具体的にイメージできるかもしれません。

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 どちらの本も、柔軟な発想を持ちながら、その土地や地域の「場所性」を深く探り、活かしていく、それをまちづくりプロセスの中で実践していくことで、自分達の生活空間から都市を変えていくことができるんだという希望を持たせてくれます。
 みなさんもぜひ読んでみてください。