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【所長日記】統計書を見てみよう

 みどりのまちづくりセンター所長 浅海 2019.11.12

1か月半程前の9月20日の新聞に平成31年公示地価の全国一覧が掲載されていました。地価動向は都市空間への人々の営みを映し出すひとつの鏡なので気になるところです。地価は全国的にここ数年上昇基調にありますが、東京圏域では昨年から2~5%の地価上昇が見られたとのことです。練馬区の住宅地の平均地価は昨年より3.3%上昇、商業地の平均は5.0%上昇していて、いずれも前年度に比べて上昇巾がふくらんでいます。人口流入や土地活用への需要が高まっているようですね。

9月には令和元年度版の「練馬区政概要」も発行されています。それを見ると、練馬区の人口は平成31年1月1日付で732,433人となり、前年から3,954人増えていて増加率は0.54%でした。一方で世帯数は4,842増えて370,567世帯になり、その増加率は1.32%です。世帯数が増えるということは、それに見合う数の住む場所が求められるということですが、既存住宅と新築住宅への入居割合はどのようになっているでしょう。空き家の増加率にも関係する問題ですね。

空間的な土地利用の現状把握には、「練馬区の土地利用」という報告書を参考にすることができます。土地利用現況調査は、都市計画法に基づいておおむね5年ごとに東京都によって実施されていて、練馬区はその内容に区独自の調査を加えたものを発行しています。最新のものは平成31年3月に発行されたものです。住宅地や商業地など土地利用別の割合、道路整備や農地面積変化などの動向、区内の建物の階数別割合や宅地規模などが集計されて図表化や地図化されています。様々なデータの集計結果が地域ごとに濃淡に色分けされた地図を眺めていると、区内の空間特性が浮かび上がってくるようです。

またみどりの現状について知りたければ、5年ごとの航空写真の分析結果をまとめた「練馬区みどりの実態調査報告書」が参考になります。近年は写真の精度が上がり、生け垣の総延長などまでわかるようになっています。最新の平成29年3月発行の報告書によると、緑被率(樹木や草などのみどりに覆われた部分と農地の合計面積)が、区全面積の24.1%で東京都23区の中で1位を保持しつつも、その75%が民有地のみどりで占められていることから、減少傾向にあることがわかります。みどりの量的保全の努力に加えて、都市化のプロセスに上手にみどりを取り入れていくデザイン的工夫が重要になっていると言えます。

今回取り上げた資料は、区のホームページや区政情報センターでも探すことができます。自分の暮らす地域をより深く理解するために、みなさんも一度目を通してみてはいかがでしょう。このような統計結果を頭に入れながらまちを観察してみると、社会の動きと都市空間の関係が見えてきて、今までにない発見や気づきがあると思いますよ。

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引用:(左)令和元年度版練馬区政概要・(中央)平成31年3月練馬区の土地利用・(右)平成29年3月練馬区みどりの実態調査報告書

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